上下の歯は会話や食事をする際の接触する時間を含めても一日30分程度が正常だと言われています。
上下の歯の接触と聞くと一般的には「かみしめ」や「食いしばり」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際にはグッと強い力でなく上下の歯が接触する程度の力でも口を閉じる筋肉は働いてしまうのです。
微弱な力でも接触時間が長時間になれば筋肉は疲労してくるため、顎関節は押えつけられることになり、感覚が敏感になって痛みを感じやすくなってしまいます。
歯ぎしり(ブラキシズム)は、主に次の3つに分類されます。グランディングやタッピングは、音がするので家族に指摘されることもありますが、クレンチングは音がしないので気付きにくく、発見が遅れやすいです。
上下の歯をギリギリと擦り合わせる習癖のことです。
上下の歯を強く咬み合わせる習癖のことです。食いしばり・咬みしめはこれに該当します。
上下の歯をカチカチと咬み合わせる習慣のことを言います。
歯ぎしりなどのブラキシズムは、眠っている時だけでなく、起きている時にも行っていることがあります。
起きているときに問題となるのがTCHです。
TCHはTooth Contacting Habit"(歯列接触癖)の略で、上下の歯を持続的に接触させる癖のことです。
何もしていないとき人間の上下の歯は接触していません。くちびるを上下閉じていても上下の歯は触れていないのです。
眠っているときは無意識ですが、起きているときに行っていることに気づいたならば、意識的に行わないようにすることが大切でしょう。
上下の歯は会話や食事をする際の接触する時間を含めても一日30分程度が正常だと言われています。
上下の歯の接触と聞くと一般的には「かみしめ」や「食いしばり」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際にはグッと強い力でなく上下の歯が接触する程度の力でも口を閉じる筋肉は働いてしまうのです。
微弱な力でも接触時間が長時間になれば筋肉は疲労してくるため、顎関節は押えつけられることになり、感覚が敏感になって痛みを感じやすくなってしまいます。
このように歯ぎしりやTCHがあると顎関節への負担が増えるだけでなく、歯や歯周組織の病気(知覚過敏、破折、修復物の破損など)の悪化につながる可能性が考えられています。
TCHがあるからといって、かならずこのような不快症状が出るわけではありませんが、加齢とともに自覚症状が出てくるので、若いうちからTCHがあるかどうか気づくことが重要です。
実際、歯科を受診する患者様の中にも、TCHがあると思われる方が多くいらっしゃいます。
寝ている間の歯ぎしりを確認することはできませんが、目が覚めている時にできるセルフチェックがあります。
3つ程チェックがついた方は、ブラキシズムの可能性があります。
歯ぎしりから歯や顎骨を守るため就寝時に「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースをつけます。
咬み合わせの問題はそれぞれ違うので、 ご自身の歯にぴったり合ったカスタムメイドのものを型採りし作製します。
診察検査を受けた後、歯型をとります。その1~2週間後にマウスピースをお渡しします。
基本は歯ぎしりが多い時間帯である就寝時に装着します。 初めは違和感がありますが、ほとんどの方がだんだん慣れてこられます。
かみしめのある方には一日中着けていただきたいのですが、 無理のない範囲で装着していただきます。
噛み合わせの悪さは、顎関節症の可能性がございます。
顎関節症は顎の関節を構成する骨、筋肉、靭帯といった構造のバランスが様々な因子によってくずれることで生じます。顎関節症はそんなに珍しい病気ではありませんし、またよく知りうまくつきあっていけば、そんなに恐い病気でもありません。
スポーツマウスピースはラグビーやアメリカンフットボール、アイスホッケー、フィールドホッケー、ラクロス、ボクシング、空手などのコンタクトスポーツで広く使用されています。
マウスピースは強打による衝撃を和らげる効果があり、装着していない場合には歯が折れたり唇や舌、顔面などを負傷したりすることがあります。
また、脳震とうなどの発生率や重篤度を低減させることが報告されています。